JEAN RENOIR
ジャン・ルノワール1894-1979 | 監督・脚本
1894年9月15日、フランス、パリのモンマルトル出身。印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの次男として生まれる。学校中退後、第一次世界大戦に従軍。戦後の療養中にチャップリンなどの映画と出会い、映画監督を志す。1925年に妻で女優のカトリーヌ・エスランを主演にした『水の娘』で監督デビューを果たす。その後、本格的に映画を撮り始め、1937年の『大いなる幻影』でフランスを代表する映画監督となる。第二次世界大戦中にアメリカへ亡命し、ハリウッドで『自由への闘い』(43)、『南部の人』(45)などを完成させた。そのほかインドで『河』(51)、イタリアで『黄金の馬車』(52)などを製作した。
戦後、フランス映画復帰作となる『フレンチ・カンカン』(54)が商業的な成功をおさめた。しかし、その後の作品はヒットに恵まれず、失望したルノワールは再びアメリカへ渡り、フランスに戻ることはなかった。1979年2月12日、ビバリーヒルズの自宅で死去。84歳没。フランソワ・トリュフォーやジャン=リュック・ゴダールなどヌーヴェルヴァーグの監督をはじめ、ロベルト・ロッセリーニやルキーノ・ヴィスコンティなどネオ・レアリズモの監督、ロバート・アルトマン、ダニエル・シュミットなど世界中の映画監督に多大な影響を与えた。
原作者スティーブンソンの精神に最も近い形で、
映画の脚色を成し遂げている。