
恐喝(ゆすり) |
1929年 |
イギリス |
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- 原題:
- BLACKMAIL
- ジャンル:
- ミステリー・サスペンス/イギリス
- 監督:
- アルフレッド・ヒッチコック
- 原作:
- チャールズ・ベネット
- 脚本:
- チャールズ・ベネット
- 撮影:
- ジャック・コックス
- 音楽:
- キャンベル&コネリー
- キャスト:
- アニー・オンドラ/ジョン・ロングデン/セーラ・オールグッド/チャールズ・ペイトン/シリル・リチャード
- 映像:
- モノクロ
- 音声:
- 英語
- 字幕:
- 日本語
恋人が殺人犯と知った若き刑事の苦悩を描く
ヒッチコック、トーキー初挑戦の技巧の冴え!
ヒッチコック、トーキー初挑戦の技巧の冴え!
このヒッチコックの初期の傑作は正当防衛の殺人を犯した女性と、その恋人の刑事をめぐるサスペンス映画である。またこれはヒッチコックの最初のトーキー作品であるだけでなく、イギリスにおけるトーキーの第1作という意味でも歴史的に意味深い作品だ。
トーキー映画は1927年のアメリカにおける第1作『ジャズ・シンガー』の興行的成功によって世界に広がることとなった。本作はその波紋がイギリスにも及んだ頃にサイレントとして撮影されていて、途中からトーキー化することになったのだが、ヒッチコックはそういう慌ただしい方針変更に直面しても、さすが技巧派らしく音声という未知の技術を巧みに使いこなしている。とくに近所のおばさんがヒロインの家で殺人の噂話をする場面で、凶器の「ナイフ」という言葉だけが繰り返し大きく響くのは、明らかにトーキー転換後に付け加えられたものだが、音声によって「そこにないナイフ」の存在を強調する見事な演出である。一方、殺人のシーンはカーテン越しにナイフをつかむ手と被害者の正気を失った手を見せるだけで語られ、「見せないことでより多くを語る」サイレント的技法の冴えを示している。
なおファンにはお馴染みのヒッチコック自身の登場場面は、主役二人が乗る地下鉄の中で、子供にいたずらされて迷惑そうな顔をしているのでかなり目立って楽しい。
トーキー映画は1927年のアメリカにおける第1作『ジャズ・シンガー』の興行的成功によって世界に広がることとなった。本作はその波紋がイギリスにも及んだ頃にサイレントとして撮影されていて、途中からトーキー化することになったのだが、ヒッチコックはそういう慌ただしい方針変更に直面しても、さすが技巧派らしく音声という未知の技術を巧みに使いこなしている。とくに近所のおばさんがヒロインの家で殺人の噂話をする場面で、凶器の「ナイフ」という言葉だけが繰り返し大きく響くのは、明らかにトーキー転換後に付け加えられたものだが、音声によって「そこにないナイフ」の存在を強調する見事な演出である。一方、殺人のシーンはカーテン越しにナイフをつかむ手と被害者の正気を失った手を見せるだけで語られ、「見せないことでより多くを語る」サイレント的技法の冴えを示している。
なおファンにはお馴染みのヒッチコック自身の登場場面は、主役二人が乗る地下鉄の中で、子供にいたずらされて迷惑そうな顔をしているのでかなり目立って楽しい。
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