EL
ANGEL
EXTERMINADOR
皆殺しの天使

ルイス・ブニュエル監督作品 人間は、自由ではない。

際限のない反復、停滞感、無力感、閉塞感
停止寸前の時間の中で、崩れゆく世界の輪郭。匂いたつエロティシズム
不可解の極みに誘う、壮麗かつ危険な映画。
瀆神的で寓話的、放たれた悪意とユーモアが現実をあぶり出し、変質させる。
異才ブニュエルの最も豊饒な時代に生み出された傑作、再臨!

配給:アイ・ヴィー・シー 宣伝:スリーピン 配給協力:ノーム

2017年12月
“奇蹟”のロードショー
下向きの矢印

新着情報

Date Information
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予告編

推薦コメント

ブニュエルは世界でもっとも謎めいていて、エロチックで、物騒で、そして頑固な監督である。品行方正な聖女が、ちょっと目を離すと、たちまちセーラー服の悪魔に化けてしまったり、大邸宅の門が開いているのに、誰も外に出られなくなってしまったり。そう、世界は意地悪な不思議に満ち満ちていると、ブニュエルは教えてくれるのだ。

四方田犬彦(映画史/比較文化)

影響を受けた、感化された、といってもよい事態だと思われる。
〈パンフレット寄稿文から抜粋〉

町田康(作家、ミュージシャン)

ブニュエルが生涯で最も撮りたいものを撮った作品群。とりわけ、『砂漠のシモン』が資金難により未完で終えざるをえなくなったときにこそ、ブニュエルの映画力は炸裂する!

星野智幸(小説家)

虐殺を超えるダメージで、観客をブッ飛ばしまくる!永遠に皆殺しのブニュエル!神より極悪なテロリスト!あんたは僕の至上のアイドルだ!

中原昌也(ミュージシャン、作家)

映画を羨むとき、でも文学にしかできないことがある、と詩人や小説家はつぶやく。けれど、ブニュエルは文学をひたすら嫉妬させながら、映画は映画にしかできないことをやっているだけさ、とほほえむ。文学と映画がたがいへの羨望を、だから愛を、ためらいなく口にできた時代の傑作群。

小野正嗣(作家)

あの忘れられない『アンダルシアの犬』以来、僕たちは奇妙で可笑しく、ときに残酷な悪夢を見続けている。 まるで今もなお、説明のない不合理なイメージの連続に僕たちがどれだけ耐えうるか、試されているみたいだ。

野谷文昭(ラテンアメリカ文学)

自由なんて本当は手に余る、制限と縮小こそが安堵なのだ、と認めて恥じるどころか胸を張る。そんな現実をまさに今ここで生きていて、ブニュエルを観るという転倒体験!さあ、ぶん殴られにいきましょう。

町山広美(放送作家)

いま、いたずらに公開しても、大量のバカに<意味がわからない>と言われるだろう。それで良い。どんどん好きなだけ言わせるが良い。人間は、自由なんかでは無いのだから。私の血の一部は、間違いなくこの映画から出来ている。

菊地成孔(音楽家/文筆家)

皆殺しの天使EL ANGEL EXTERMINADOR

「皆殺しの天使」のスチール写真 ブルジョワジー、無限の停滞―。

一層不条理に没入していくブニュエルの後期作品のさきがけともなった、
<メキシコ時代>最大の問題作。真に謎めいて力強い、シュルレアリスム不条理劇の極点!

オペラ観劇後に晩餐会が催された邸宅。20人のブルジョアが宴を楽しんでいる。夜が更け、やがて明け方になっても、誰も帰ろうとしない。次の夜が来ても、誰もが帰らない。皆、帰る方法を忘れたか、その気力も失われたかのように客間を出ることができないのだ。召使も去り、食料も水も底をつく。何日間にもわたる幽閉状態が続き、人々の道徳や倫理が崩壊していく。突如現われる羊や、歩き回る熊の姿。事態は異常な展開を見せていく…。

1962年カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞

監督:ルイス・ブニュエル
原案:ルイス・ブニュエル、ルイス・アルコリサ
脚色:ルイス・ブニュエル
撮影:ガブリエル・フィゲロア
音楽:ラウル・ラビスタ
製作:グスタボ・アラトリステ

出演:シルヴィア・ピナル、エンリケ・ランバル、ジャクリーヌ・アンデレ、ルシー・カリャルド、エンリケ・G・アルバレス 他

日本語字幕:金谷重朗
1962年 94分 メキシコ
©1991 Video Mercury Films

監督ルイス・ブニュエル Luis Buñuel

1900年2月22日、スペインのテルエル県カランダに、7人兄妹の長男として生まれる。17年、マドリード大学に入学。この時期学寮生活で画家サルヴァドール・ダリや詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカら若き芸術家と出会う。

25年、パリに移住。フリッツ・ラングの『死滅の谷』(21)を観て映画監督を志し、パリの演劇学校に入学。同校でジャン・エプスタンと知り合い、エプスタン監督作に助手として就く。この時期、未来の妻ジャンヌ・ルカールと出会う。

29年、ダリとの脚本共作で16分の短編映画『アンダルシアの犬』を監督し、同年6月6日にパリで公開。続く30年には、初の長編映画『黄金時代』を発表。カトリック主義者や極右の激しい攻撃にさらされ、前作以上のスキャンダルを惹き起こした結果上映禁止処分を受けた。『黄金時代』公開直前にMGMの誘いでハリウッドに渡り、数ヶ月間滞在した後スペインに戻り、映画史上初の偽ドキュメンタリー映画と呼ばれる『糧なき土地』(33)を監督。貧困地域ラス・ウルデスの住民の状況を描いたこの作品は、「スペインの名誉を侮辱するもの」との口実で、36年までスペイン政府により上映禁止処分を受ける。

スペイン内戦(36年~39年)が始まったばかりの頃、再びパリに戻ってスペイン大使館で政府のプロパガンダ仲介任務に携わる。

46年、メキシコに渡る。49年10月20日にメキシコの市民権を獲得。『忘れられた人々』(50)は批評家に絶賛され、ブニュエルは一躍世界的に有名なスペイン語圏監督となる。残りの生涯はメキシコで暮らし、この地で20本の映画を監督するが、以後も一時的にフランスやスペインに滞在して映画を撮ることがあった。最後の作品『欲望のあいまいな対象』(77)を発表した後、映画監督を引退し自伝『映画、わが自由の幻想』(矢島翠訳、早川書房)を(ジャン=クロード・カリエールと共同で)執筆、82年に刊行。83年7月29日、メキシコ市の病院にて死去。

出演シルビア・ピナルSilvia Pinal

シルビア・ピナルの写真

1931年9月12日、メキシコのソノラ州グアイマス生まれ。メキシコ国立芸術院付属演劇学校で演技を学ぶ。
49年、映画に初出演。間もなく喜劇映画に連続出演して認知度が上がる。
50年代半ば以降、主に喜劇の分野で代表作の数々に出演し、女優としての評価も確立する。
50年代末期からはスペイン映画やイタリア映画にも進出。
61年に映画製作者兼監督グスタボ・アラトリステ(1922年~2006年)と結婚(67年に離婚)。アラトリステが製作し、自らが主演した三本のブニュエル監督作『ビリディアナ』『皆殺しの天使』『砂漠のシモン』で国際的に認知された。
63年にアラトリステとの間にもうけた娘(82年に交通事故死)は「ビリディアナ」と名づけている。日本で紹介された出演作には他に『サン・セバスチャンの攻防』(アンリ・ヴェルヌイユ、68)、『ザ・シャーク』(サミュエル・フラー、69、VHS発売のみ)がある。その後も映画・テレビ・舞台を行き来しつつ活動中。

製作グスタボ・アラトリステGustavo Alatriste

1922年8月25日、メキシコ市生まれ。もともと公認会計士・実業家であったが、女優シルビア・ピナルとの交際・結婚をきっかけとして映画製作者としてのキャリアを開始。ブニュエル監督・ピナル主演の『ビリディアナ』が製作第一作となった。続けてこの二人と組み、『皆殺しの天使』『砂漠のシモン』を製作。
67年にピナルと離婚してからも映画製作を続け、やがて監督業にも進出。80年代には全国映画産業協議会(CANACINE)の副会長に就任した。80年代半ばに実作からは退いている。2006年7月25日、膵臓癌により合衆国テキサス州ヒューストンにて死去。

撮影ガブリエル・フィゲロアGabriel Figueroa

1907年4月24日、メキシコ市生まれ。16歳のときに写真に興味を覚え、サン・カルロス芸術学院で絵画制作を学ぶ。32年にスチル写真家として映画製作に参加する。34年にはハリウッド映画『奇傑パンチョ』(ジャック・コンウェイ&ハワード・ホークス&ウィリアム・A・ウェルマン、34)にカメラ・オペレーターの一人として参加。その後合衆国に渡り、グレッグ・トーランドの下で映画撮影を学ぶ。メキシコへ戻り、“Allá en el Rancho Grande”(フェルナンド・デ・フエンテス、36、未)で撮影監督として一本立ち。以後50年以上にわたっておよそ235本におよぶ映画の撮影を手がけた。97年4月27日、メキシコ市にて死去。

ブニュエルとは『忘れられた人々』で初めて組んだ後、『エル』『ナサリン』『熱狂はエル・パオに達す』『若い娘』『皆殺しの天使』『砂漠のシモン』の撮影を手がけた。その他の代表作に、『真珠』(エミリオ・フェルナンデス、47)、『逃亡者』(ジョン・フォード、47)、『イグアナの夜』(ジョン・ヒューストン、64)、『真昼の死闘』(ドン・シーゲル、70)、『火山のもとで』(ジョン・ヒューストン、84)等がある。

クレジット

スタッフ

  • 監督:ルイス・ブニュエル Luis Buñuel
  • 脚色:ルイス・ブニュエル Luis Buñuel
  • 原案:ルイス・アルコリサ Luis Alcoriza
    ルイス・ブニュエル Luis Buñuel
  • 撮影:ガブリエル・フィゲロア Gabriel Figueroa
  • 編集:カルロス・サバチ Carlos Savage Jr.
  • 美術:ヘスス・ブラチョ Jesús Bracho
  • 音楽:ラウル・ラビスタ Raúl Lavista
  • 録音:ホセ・B.カルラス José B. Carles
  • 製作:グスタボ・アラトリステ Gustavo Alatriste

キャスト

  • レティシア<ワルキューレ>:シルビア・ピナル Silvia Pinal
  • エドムンド・ノビレ:エンリケ・ランバル Enrique Rambal
  • アリシア:ジャクリーヌ・アンデレ Jacqueline Andere
  • レアンドロ:ホセ・バビエラ José Baviera
  • コンデ医師:アウグスト・ベネディコ Augusto Benedico
  • クリスティアン:ルイス・ベリスタイン Luis Beristáin
  • ルセル:アントニオ・ブラボ Antonio Bravo
  • 執事フリオ:クラウディオ・ブルック Claudio Brook
  • アルバロ大佐:セサル・デル・カンポ César del Campo
  • シルビア:ロサ・エレナ・ドゥルヘル Rosa Elena Durgel
  • ルシア:ルシー・ガリャルド Lucy Gallardo
  • アルベルト:エンリケ・ガルシア・アルバレス Enrique García Álvarez
  • フアナ:オフェリア・ギルマイン Ofelia Guilmáin
  • アナ:ナディア・アロ・オリバ Nadia Haro Oliva
  • ラウル:ティト・フンコ Tito Junco
  • ほか

ルイス・ブニュエル
メキシコ時代《最終期》の傑作を同時公開!
ビリディアナ VIRIDIANA

「ビリディアナ」スチール写真 聖女の受難、孤独の果てに―。

ルイス・ブニュエルが20数年ぶりに祖国スペインで撮った作品。ブニュエル自身「最も大きな自由を感じつつ監督した」と言う。カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞。一方でカトリック教会から大きな非難を浴びるスキャンダルとなり、スペインやイタリアで上映禁止に至った問題作!

1961年カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞

出演:シルビア・ピナル、フェルナンド・レイ、フランシスコ・ラバル、マルガリータ・ロサノ、ロラ・ガオス 他

日本語字幕:比嘉世津子
1961年 92分 メキシコ=スペイン
©1991 Video Mercury Films

ルイス・ブニュエル
メキシコ時代《最終期》の傑作を同時公開!
砂漠のシモン SIMÓN DEL DESIERTO

「砂漠のシモン」スチール写真 神か悪魔か、狂おしい誘惑―。

歴史上実在した柱頭修行者「聖人シメオン」の伝説を描く。ブニュエルのメキシコ時代最後の中編。唖然とするような幕切れは必見。

1965年ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞受賞

出演:クラウディオ・ブルック、シルヴィア・ピナル、エンリケ・アルバレス・フェリックス、オルテンシア・サントベニャ、フランシスコ・レイゲラ 他

日本語字幕:星野智幸
1965年 46分 メキシコ
©1991 Video Mercury Films

公開情報

地域 公開日 劇場名 TEL
関東
東京 2017年12月23日(土)~ シアター・イメージフォーラム 03-5766-0114
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